文字ばかりの本に疲れて
慰めを求めて久しぶりに手に取った。
工藤直子さんの詩の世界が
これ以上望めないほどに
版画として表現されている。
野山を散歩するのが好きだが、
この詩集を読んでいると、
散歩している自分のイメージが
のはらの中に入り込み、
のはらにいる生き物や草木たちと等身大に
なっていくようである。
生き物たちの声は、私自身の声に重なる。
泣きそうな気持ちがするのは
なぜなんだろう?
読み終えた頃には、
のはらのみんなと触れ合って、
というか、なりきって
しばらく時を過ごしたみたい。
小さな深い旅。
またいつでも会いに来よう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月4日
- 読了日 : 2022年5月4日
- 本棚登録日 : 2022年5月4日
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