夏至祭 (河出文庫 な 7-8 BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社 (1994年5月1日発売)
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青、紫、黒、黄色...イロトリドリの中で一際強く輝く大きな玻璃玉のような睛の色。その光を眺めていると深い微睡みに落ちていく。羅針盤はいつでも君を示す。浴衣、風鈴、林檎飴。そこはファンタスティック。振り向けばアクチュアリー。これ以上踏み込めば鮮やかな赤が流れ滴る。だから酔わないように、醒めないうちに。兎、猫...私が選んだのは蝶の羽根モチーフ。メッキが剥がれぬように、飛べなくなる前に。蜂蜜をひと舐め甘味が苦味に変わるころ、私は覚醒する。カランコロン。ああ、夢を見ていたようです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年4月9日
読了日 : 2018年4月9日
本棚登録日 : 2018年4月9日

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