青、紫、黒、黄色...イロトリドリの中で一際強く輝く大きな玻璃玉のような睛の色。その光を眺めていると深い微睡みに落ちていく。羅針盤はいつでも君を示す。浴衣、風鈴、林檎飴。そこはファンタスティック。振り向けばアクチュアリー。これ以上踏み込めば鮮やかな赤が流れ滴る。だから酔わないように、醒めないうちに。兎、猫...私が選んだのは蝶の羽根モチーフ。メッキが剥がれぬように、飛べなくなる前に。蜂蜜をひと舐め甘味が苦味に変わるころ、私は覚醒する。カランコロン。ああ、夢を見ていたようです。
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- 感想投稿日 : 2018年4月9日
- 読了日 : 2018年4月9日
- 本棚登録日 : 2018年4月9日
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