記憶の宮殿ですね。本書でなければ学べない記憶術というものではないと思います。
そもそも、六章+終章という構成で記憶術が出てくるのが三章からであり、五章は記憶術ではなく時間術とノウハウの部分がかなり少ないです。
時間術もタスクを分割する、習慣化など目新しいものではありませんでした。
科学的根拠もありませんし、記憶術にしても時間術にしても、それ一本できちんと記述されてる本を探すのが良いかもしれません。
>けっして最初からその問題を解決しようとはしないことです。問題を分析することに専念し、問題の所在を明らかにすれば、ほとんど解決したも同然です。
>人生とは、目的を達成するまで苦しくても頑張りつづけて、最後に成功の果実を得るというものではないと思っています。そう考えていたら、いつまでたっても心の休まるときがありません。なぜなら成功のあとには次の道のりが必ずあるからです。
ただ、著者の考え方は好感が持てました。「常に分析を続け、改善せよ」という姿勢も素晴らしいです。
「相対性の法則」「自己充足的予言」「パーキンソンの法則」「エーリッヒ・フォン・マンシュタイン・マトリックス」「コンフォートゾーン」など、知っておくと便利な知識も出てきます。これらのうち知らないものがいくつかある方は読んで損はしないと思います。
>もし結果が初めからわかっている録画放送を見ていたら、感動も半分ぐらいはなかったかと思います。
本筋とは関係ないのですが、ここが凄く好きです。まとめサイトや動画サイト、SNSの普及でこの心構えが蔑ろにされすぎだと思います。
- 感想投稿日 : 2020年5月15日
- 読了日 : 2020年5月15日
- 本棚登録日 : 2020年5月15日
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