今から1600年も前の四世紀に、多民族融和の理想を掲げた西秦の苻堅と、その補佐役の王猛の物語。この二人の二人三脚で中国統一の一歩手前まで行くのですが、その夢が最後の最後、淝水の戦いで瓦解してしまいます。まさに、正義が必ず勝つとは限らない見本のような結末ですが、それでも、これだけ清廉な理想を追い求めた苻堅に拍手を贈りたくなります。中国の歴史を見ていると、異民族の方が清廉潔白であることが多いですね。今の中国では、苻堅のような人は生きにくいのでしょうが…
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- 感想投稿日 : 2015年2月26日
- 読了日 : 2015年2月26日
- 本棚登録日 : 2015年2月26日
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