獲る・守る・稼ぐ 週刊文春「危機突破」リーダー論

著者 :
  • 光文社 (2021年7月27日発売)
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Excellent! Digital時代の最良の経営書 
実践に裏付けられたビジネスDATAは類書にない まさにEvidenceベースの経営
しかしあくまでVISIONが先行 財務DATAは結果の検証と王道を行く
楠木建教授「ストーリーとしての経営戦略」を実践しているのは見事
「組織」「人事」も「戦略」に従うモノ
上位ポスト者として、権限行使の誘惑とそれを排除する努力もリアリティある 

22年02月24日文芸春秋編集長新谷学☆☆☆
週刊誌の編集長としての経験と見識が存分に書き表されている。
①今直面している「デジカル革命」にビジネスをどう適応させるか、
②それを経営とビジネスにしていくか、
③実践記録としてのこれだけの中身は類書にはない、
大きな感銘を受けた。
文芸春秋と言う会社は面白さを追求する。創業者である菊地寛の理念が継承され素晴らしい企業風土を形成している
高い志の本最近少なくなった気がするのは、世の中「貧すれば鈍す」に覆われているからか。
文芸春秋は創業者菊池寛の理念が脈々と弾き続けている。
1作家であること②編集者であること③経営者であること、これらを全て定率すること
へ内容は深さもリアリティーがあるつまりケーススタディーであり自動辺であると鷲尾らしくない理論のバックボーンが散見できるそれでいて業者のような分量はないけど毛糸経営とデジタルを両方両立させるのはスクープだと言う明快な戦略がある

リーダーの3条件①正当性②合理性③リアリズム
経営戦略は収益構造を変えること
そのためには組織を変える、そして経営資源の投入=人事・投資・管理会計を変える、まさに経営そのもの

現場責任者としての覚悟と迫力が違う
①一義的に大事なのは「ストーリー」であって収支ではない 収支は過去の結果の数字
②プラットホームは帝国主義収奪の仕組み その争奪戦が激しい 現代の帝国主義戦争
③スクープの有料化ビジネス化 記事は50,000円動画は100,000円→大学の講義にも適用できる

楠木建 ストーリーとしての競争戦略
戦略は常に未来に関わっている
戦略は数字よりも筋が求められる
リーダーは戦略の実行に関わる人々行させなければならない
経営戦略は管理会計を必要とする
経営戦略を業務計画の数字に反映させなければならない
収益管理はわかりやすさが必要納得性コミニケーション管理会計
変革期に必要なわかりやすいメッセージ・・・ドラッカー「イノベーションと起業家精神4つの条件」
デジタルのビジネス① マーケティング②コンテンツとデーターベース化=ストックビジネス

第2章論語と算盤=ブランディングとマーケティングこれはなかなかうまい例え
三位一体の頃頃経営差別化戦略①呆れるほどのコスト投入②腰が抜けるほどのリスクテイク=競争相手の参入障壁
頭で考える差別化戦略よりも実行の積み重ねで結果的に参入障壁を作ろうこれもまた実践的な話
これを楠木建氏は
儲かるビジネスは「提供する価値はシンプルそれを提供するプロセスは複雑」 だから真似されない

仕事に誇りを持つそれでなければ成果は上がらない、そしていざと言う時に戦いきることはできない。負け犬根性
努力よりも好きなことに夢中になれbeams社長
論語。これを知るものはこれを好むものにしかず、これを好むものはこれを楽しむものにしかず。さすが論語
本書のあちこちでなかなか読者にとっても厳しく辛い指摘がある旧称疲れるそれは本書はリアリティーある証拠だろう私も自分の未熟さを改めて痛感しまた過去の反省が蒼魔灯のようによぎる著者の本音そして考え悩んだ反省が盛り込まれている
見識と算盤が両立しているまさに渋沢栄一の成せる技

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 要再読
感想投稿日 : 2022年2月21日
読了日 : 2022年2月26日
本棚登録日 : 2022年2月13日

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