各研究者(パイオニア)の紹介があり,その人からのメッセージ—その人の研究経歴や動機を通じた進化心理学的アプローチの紹介—が書かれている.
内容はとても刺激的で,これから進化心理学を学びたい!と思わせてくれるような内容である.
しかしながら,本書を読むのは「進化心理学入門」などと謳った本を読むのとさほど変わらない気がする.
36名の研究者は,みなさん進化心理学界の中では重鎮であり,著名であるのだろうが,紹介されても,写真もなければ,覚えられない(印象に残らない).
また,進化心理学の初学者に向けて書いていながら,ある程度の進化心理学周辺分野に対する予備知識を必要とする.予備知識とは,素人ではなく,心理学概論に理解があり,ある程度の進化心理学への外観(偏見)がある人,初学者らしい知識量があることを指している.
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
進化心理学
- 感想投稿日 : 2021年3月19日
- 読了日 : 2021年3月19日
- 本棚登録日 : 2021年2月28日
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