「自分は何者かわからなくなる」という宙に浮いたような感覚が続き、哲学的な謎の輪の中を回っているような気持ちがする。
特に、トポロジーに関するやりとりが良かった。トポロジーを「つながり方の幾何学」と噛み砕くよりも、「一と口に申せば、『そっくり』の数学とでも言いますか・・・」という表現が非常にしっくりときた。
キャッチーな内容も然ることながら、非常にセンスに富んだ一冊。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
部屋に籠る本
- 感想投稿日 : 2011年11月6日
- 読了日 : 2011年10月19日
- 本棚登録日 : 2011年10月19日
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