お腹ペコペコのひでくんが帰り道を急いでいると、「通行止め」の標識が顔を出した。
「こっちこっち」
いつもは行き止まりのはずのその道はずっと続いていて、遠くにうちの屋根が見える。
ひでくんは標識にお礼を言って、近道を進んでいったが、
その近道はただの近道ではなくて…?
信号機や「動物注意」、分かれ道や踏切…個性豊かな標識たちが代わる代わる現れて、ひでくんにいじわるしたり、無理難題をふっかけたり。
ひでくんは無事、家に帰って、カレーライスを食べられるのかな?
いろんな標識の登場が楽しい。文字が大きく、楽しいイラストがたっぷり。
1・2年生や、本が苦手な3年生にも。
地下道は迷路になっていて、迷路好きな子供にも楽しい。
文字数は少ないけれど、次々現れる標識と無理難題に、ひでくんと一緒になって脱出劇を楽しめる。
最後の救出劇はまさかのピクトさんでした。
最後のページに、イギリスの哲学者、フランシス・ベーコンの名言が載っています。
「人生は道路のようなものだ。一番の近道は、たいてい一番悪い道だ。」
なかなか深いですね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小学校低学年
- 感想投稿日 : 2021年6月6日
- 読了日 : 2021年6月6日
- 本棚登録日 : 2021年6月4日
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