技術屋の心眼 (平凡社ライブラリー ふ 22-1)

  • 平凡社 (2009年4月1日発売)
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感想 : 4
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本書の主題である、設計時に「直感」や「像」や「非言語的な思考」が重要であることについて、特に異論はなかった。でも、いまひとつピンとこなかった。それは、現状ではそうかもしれないが、いずれ克服しなければならないことだと思うから。単に経験や技能が重要というだけでなく、ではそれを不要にするにはどうしたらよいか、という話が聞きたかった。

染みこんだのは1点、主任技術者にはスパーリング・パートナー(論争相手)をつける必要があるという箇所。自分の経験から言っても、主任技術者だけでは納期やコストなどの外乱に無意識に影響されて、安全性は担保できない。そして第3者的な設計レビューは大して機能しない。スパーリング・パートナーが重要と思う。
「~主任技術者が入手するあらゆる情報に関知している年長の技術者で、主任技術者がその意見や勧告を無視することができないような地位にある」

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感想投稿日 : 2011年10月2日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年10月2日

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