ハングリーであれ、愚かであれ。: スティーブ・ジョブズ 最強脳は不合理に働く

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2011年7月1日発売)
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感想 : 33
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既出情報ばっかりだった…

と、日本のメーカーが組立+パッケージ型の輸出産業に弱いっていう理由で、世界が誇る膜ろ過技術があるのに水ビジネスに参入しなくて、ベオリアとかが儲けてるとか書いてあったけど、それは海外のインフラの仕事やってる人間からすると違うだろって思う。

水ビジネスは高人口密度高GDPの2つの条件が揃った国で適合した日本の技術の輸出じゃ収支が取れんのです。全く新しいものを適性技術で作らんとPayしないのが現実。水ビジネス参入のコストが高いのは、人件費。ベオリアは現法がしっかりしてる。のと、ベオリアは水道会社として有名だけど、実際は施設から全部やってるゼネコンみたいな会社だから著者が書いているようなことができる。日本の水道会社とゼネコンが棲み分けてる業界構造と一緒に語ってもなぁと思う。 

素直にテクノロジーの話だけすればよかったのに。というわけで☆2

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 趣味・教養
感想投稿日 : 2012年4月14日
読了日 : 2012年4月14日
本棚登録日 : 2012年3月18日

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コメント 1件

oe-kさんのコメント
2012/04/15

なるほど。水濾過で日本のメーカー(東レとか)が7割ぐらいの圧倒的なシェアを握ってるので、基盤技術でインフラに参入すれば有利に戦えるのでは的な議論をよく聞きましたが、そんなに単純でもないのね。

関係ないけど、「007 慰め報酬」って映画で、(おそらく)ベクテルかベオリアと思われる水会社が、IMFの政商と化して南米ベネズエラの水源を支配して牛耳ってる側面を描いてましたが、それなんか見てても容易に入り込める商圏でもないような気はしてましたが。

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