タイトルに興味を持って借りた本。
「いのちの体験」を通して自分も他人もすべての「いのち」が最も大切で、最も誇るべきものだという感覚を持つようになる。
それを持っている人の人生は強い。
「いのちの体験」って、なにか。
それがタイトルになっていること。
買っていた金魚が死んだあと、どうするか。
お墓を作って弔うか。生ごみとして廃棄するか。トイレに流すか。
昨日までかわいがっていた金魚をあっさりとトイレに流す親を見たとき、子供は、いのちを軽視しかねない。
あっさりトイレに流すくらい軽いものなのだと。
核家族が増え、死を身近に体験することがすくなくなっている。
それにともない、本当の死を感じる経験も減り、いのちが本当に尊いのだということを知る機会もすくなくなっている。
たしかに、そうだよな。と思った。
また、いのちの体験をした子は、自尊感情を持つようになる。
自分という存在はかけがえのないものだと。
自尊感情は、すこし取り違えると自分だけはえらい。という感情にもなりえる。
社会人を見ても、そんな感情にとらわれている大人も多い。
子供だけではなく、今の大人にも、いのちの体験は必要なことだと感じた。
読みやすく、わかりやすいので、あっと言う間に読める本。
これ、子育て前にもう一度読み返したいな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
心理系
- 感想投稿日 : 2012年10月6日
- 読了日 : 2012年10月6日
- 本棚登録日 : 2012年10月6日
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