この作品のあとがきと、ラストと、二階→店先、とタイトルを変えた意味を深読みしてしまうととても…鬱展開です…
(好きゆえの語りです!内容がよすぎてw)
(ねたばれ?)(すみません、シリーズラストまで読んでいないので結末について想像してますw)
二階から始まった関係が、ラストでは道路(=外)に出ちゃってるんですよね。これを成長とか進歩ととらえればいいんだけど、結末に別離が待っているなら外に出ることが幸せじゃないこともあると思うのだ。
外から見てる読み手には、お互いにはお互いの中にしかやすらぎは無いんだってことがわかるんだけど、この二人には永遠に理解できないままなんだろうなと思わせるなー。
そして龍ちゃんは明信の言うとおり結婚して、明信のように誰かが幸せになるために自分が幸せな振りをしつづけるんだろうな。帯刀家内の家族とちがって、この二人はどこまでも他人同士で(他人という関係を超えられる恋愛もあると思うけど、これは菅野さんが後書きで言及していたことなのでこの二人は他人という枠内なのだろうなと思う)、好きなのに理解しあうことは無いんだろうな。あーーーーつらい!!(笑)
正直本編だけだったらまだアレなんですが、あとがきを読んであまりのBAD EDしか残ってなさっぷりに何の遠慮もなくヒドイと思ったww
スガノせんせーあんた鬼だよ…わざわざBLで幸せになれない話をせつせつと書きつづらないでほしい!(笑)
大河はもはや、父親ってステージを乗り越えた存在として幸せになることを許されているように描かれているのに、龍ちゃんは「父親になるべき自分」っていう呪縛から抜け出せなくて、明信まで、「龍ちゃんは父親にならなくては」ということにとらえられてしまって、2人には、2人が別々になるって解答しか見いだせない。そういう対比的な描かれ方しているからよけいつらいなぁ。
ながっ!けど好きです。
- 感想投稿日 : 2010年1月5日
- 読了日 : 2010年1月5日
- 本棚登録日 : 2010年1月5日
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