よるのばけもの

著者 :
  • 双葉社 (2016年12月7日発売)
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本棚登録 : 3857
感想 : 339
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中学校内でのいじめをテーマにしたファンタジー。
「僕は夜、ばけものになる」
ばけものになるのは比喩かと思っていたけど、本当にばけものになる話だったとは…。

クラスでいじめに遭っている女子生徒・矢野さん。
昼間はいじめに我関せず、夜はなぜかバケモノの姿になる主人公・あっち―。
宿題を忘れて夜にバケモノの姿で取りにいくと矢野さんとばったり遭遇。
その日から、夜の1時間を矢野さんと学校で過ごすことに…。

はっきり言ってくどかった。
全く面白くないわけじゃないけど、腑に落ちない点がいくつもある。
読者に投げっぱなしで説明不足、なのに主人公の心理描写がいちいちくどい。
目の前でいじめられてるクラスメイトがいるのに無視しちゃいかん。っていうメッセージ性が強すぎるのかな。
誰だっていじめられたくないから、ずれないようにうまく立ち回るのは防衛本能だしねぇ。
最後のあっちーの行動によって、笠井がどう動くか気になる。
あっちーを助ける?見捨てる?それとも違う誰かを標的に仕立て上げる?

これも前作同様、読むタイミングを間違えたかしら。
中高校生向き?
人気作家だし評価高いので読んでみたけど、住野よるさん苦手かもしれない。
デビュー作の「君の膵臓を食べたい」を読み終えてから今後も読むか考えよう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 住野よる
感想投稿日 : 2017年3月24日
読了日 : 2017年3月23日
本棚登録日 : 2017年3月18日

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コメント 1件

遠藤さんのコメント
2019/03/28

こんにちは。かなり前の投稿に今更失礼します。
ご迷惑でしたらどうぞ無視してください。


先日この本を読み終わり同じような感想を持ちました。この本は具体的なメッセージが掴みにくいというか単純というかで小・中学生くらいの時に読んでいたら面白かったのかなぁと思いました。


ところで住野よる先生の作品は面白いです。
『君の膵臓をたべたい』はもうとっくにお読みになったのでしようか?
個人的には住野よる先生の作品の中で一番面白いと思います。と言っても3作品しか読んでいませんが…笑

好き嫌いにどうこう言うつもりは毛頭ありませんが是非おススメしたいのが『また同じ夢を見ていた』です。
こちらはキャラもユニークで所々クスッと笑ってしまうようなセリフも出てきて内容も面白いです。
もし、もう読み終わっているようでしたら申し訳ありません。



長々と失礼しました。

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