肩ごしの恋人 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2004年10月20日発売)
3.49
  • (269)
  • (585)
  • (959)
  • (117)
  • (28)
本棚登録 : 5666
感想 : 589
4

るり子の性格が物語の終わりと始まりでまったく変わっていなくてよかった。こういう小説は大体主人公の性格や考え方が変わり、「新しい自分」で未来へ歩む が多い気がするが、るり子は、「自分は美しいしモテるし幸せになる未来しか見えない」という考えを改めなかった。
めちゃくちゃな考えだとは思わなかった。るり子がそんな考え方ができるのは、両親の影響もあるからだと思うがやはり萌がいるからだと思う。
るり子が暴走するとそれを止めてくれるのは萌。常識的なのも萌。るりこの歯止めをするのは萌であって、るり子も萌がいるからこそ好き勝手振る舞えるのではと思った。
るり子と萌の関係はすごくいいと思った。女の友情は、時には嫉妬や友情以外の感情が芽生えることもあるが、やはりいいなと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年10月9日
読了日 : 2023年10月9日
本棚登録日 : 2023年10月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする