ネットで売れるもの売れないもの: 商品選びで成否の8割が決まる

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2008年8月1日発売)
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感想 : 8
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 2008年に出版されたECの本。当時は、ネットで販売されれば売れると思われていたのか、帯に『「何でも売れる」は大間違い!』とある。著者は、日経MJでも記事を連載していたが、当時、2年連続で楽天「ベスト店長賞」を受賞したというのがバックボーンだということは、帯を読んで知った。おそらく2008年頃には、黎明期の特需はなくなっていたので、ある意味、今のネット戦略の元型が出てきたものと解釈できるか。

 では、今どきの成熟期は、何が成功の鍵になるのか。自分として改めて重要と思うポイントを抜粋して3か条に編集。

1.商品力がなければ結局は売れない。売るのは商品。サイトではない。 「クリックさせる」キャッチコピーがつくれなければ、商品は売れない。
2.実店舗と比べ、接客力が貧弱なネットは、集客力に頼らざるをえない。なので、広告費は先行投資。「売りやすい商品」=「集客しやすい商品」。「売りたい商品」ではない。広告を打つには、原価率五割がボーダーライン。
3.ターゲット顧客は「買う気満々」な顕在顧客。「キーワードが明確なもの」が強い。「売れるキーワード」は、「買う気満々」な顧客が検索するもの。どこで売っているかわからないものは検索されやすい。商品名、ブランド名など。なので、必要不可欠な「検索キーワード広告」と「検索エンジン対策」。

 なるほど。

 買う気のある人が、検索したときに、自社サイトにきて、買いたいモノを見つけて買ってしまうようにする、

 ということか。当たり前といえば、当たり前だが、大事な本質。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 企業 経営 ビジネスモデル論
感想投稿日 : 2022年7月19日
読了日 : 2022年7月19日
本棚登録日 : 2022年7月19日

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