初読。
作詞家安井かずみの独特な文章で綴られるエッセイのアンソロジー。
ゴルフにテニス、狩猟まで嗜む美大生、
ヴィラ・メディチで結婚式を挙げ、フランソワーズアルディ母娘とコルシカ島でのヴァカンス・・・
芸術的結婚生活が破綻した後、独り暮らし始めたパリ、
石鹸を買いにロンドンまで日帰り(笑)
ダリのパーティミューズ・・・
この時代に、これでもか!の華麗なる生活。
「自立した女」の代表選手のようでありながら、
「ひとりものの女」なんてゾッとする、という恋愛至上主義者。
今までに読んだことのある、彼女のサラサラと流れるようなエッセイとは違う、
「自由と言う名の服を着た女・抄」はずしっと重い、彼女の人生。
陽当たりのいい小さな家の廊下で塗り絵をしている小さな病弱な少女、
今まで知らなかった彼女がいた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2011年10月18日
- 読了日 : 2011年10月18日
- 本棚登録日 : 2011年10月18日
みんなの感想をみる