初読
ウィリアム・トレヴァーの外国が舞台の短編集
膜を張ったような独特のムード、匂いを感じる。
すぐに読みたいような、読み終えたくないような、
それでいて読みたくないと言ったら語弊があるのだけど
すぐ次の短編を読み始めたくないような…不思議な距離感。
パリが舞台の「ふたりの秘密」
完璧な短編、ってこういう事を言うんじゃないだろうか、
と思ったらやはり賞をとってるのね。
「人生においてある出来事が決定的な何かをもたらす」
という事をトレヴァーは書く作家のような気がする。
夏と海と少年2人と老犬。
ラストの1文は、ギャツビーと同じくらい印象的。
「版画家」も同じ匂い。
「家出」「ミセス・ヴァンシッタートの好色なまなざし」
のオチよ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外文学
- 感想投稿日 : 2018年11月18日
- 読了日 : 2018年11月12日
- 本棚登録日 : 2018年11月18日
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