ヒストリエ(1) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社 (2004年10月22日発売)
4.06
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本棚登録 : 3406
感想 : 289
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既刊10巻まで読んだ。
アレキサンダー大王の書記官エウメネスを描いた物語。この時代のことは世界史でもサラッとしか習わなかったので、興味深い。
寄生獣が大好きで、同じ作者というだけで何の予備知識もなく読み始めた。1巻読み終わっても話の方向が見えず「つまらなくてもとりあえず5巻までは読んでそれでダメなら諦めよう」と思っていたのですが、2巻以降の展開に引き込まれて、5巻の帰省と6巻で物語が1巻と繋がり、もう続きが気になって仕方がなくなりました。
あまりにも壮大なスケールで描いているので、最初の数巻はよく分からなくとも、絶対5巻までは読むべき、な漫画です。怒涛の展開が待っています。
エウメネスがヘロドトスをボアの村民に教える時に出てきたモノローグが好きです。
「…村人たちに対し蓄えを提供する一方の私に得るものが無いかというと決してそうではない。書物から得た知識の多くが、ほったらかしにしておけばいつまでも“他人”なのだが、第三者にわかりやすく紹介したみせる事で初めて“身内”になってゆく」というもの。学んだことが身になるということをこれほど分かりやすく表したものはないと思った。
大昔の偉人が大勢出てきて胸踊り、金言に学び、読書という名の世界旅行が楽しめます。おすすめの漫画です。
とはいえ、まだ完結してないので星4つ。

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: 続き有り。追う予定。
感想投稿日 : 2019年1月31日
本棚登録日 : 2019年1月31日

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