布のちから 江戸から現在へ

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  • 朝日新聞出版 (2010年12月7日発売)
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本棚登録 : 68
感想 : 10
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近代の大量生産を批判し、布の本来の役目とは何かを論じた前半部分がなかなか面白かった。以下、特に印象に残った内容。
●布はメディア
 ガンジーの運動に見える布は、思想と生き方そのものであり、またそれを広く伝えるメディアとして機能した
●産業革命によって「手」が殺された
 ベンガル(現バングラデシュ)は薄手の最高級織物「モスリン」の生産地であったが、イギリスの東インド会社が紡績工場を建築し、今や世界最貧国の一部に。。
●ベルニーニ
 とにかくひだの表現と表情が美しすぎる
●こぎん(津軽の農村刺繍)がかわいい!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年1月28日
読了日 : 2020年1月21日
本棚登録日 : 2020年1月21日

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