2006年の作品で、井上夢人さん初読みでした。
霊導師・能城あや子がTVの人気コーナーで、霊視能力により相談者のお悩み解決! と思いきや‥。
何と、この霊導師。霊の存在を全否定するオバさん! そして彼女を支えるのが、情報収集する3人のプロスタッフなのでした。
最高に分かりやすく、面白く、爽快かつ痛快な連作短編集でした。
視聴者を騙して詐欺じゃないですか! 調査チームもやってることが犯罪でしょ! でも、イイんです。信ずる者は救われるんです! 何せ、弱きを救い悪を討つんですから! あー楽しい。
50p程度の全8話、メインが4人のローテーション2周に綺麗にまとめられ、展開から結末までのドキドキやハラハラ、時にしんみりとチーム人員の背景も取り入れ、事件と並行した人情話的な趣向もあるので飽きさせません。
WindowsXPとか懐かしささえ感じますが、諜報活動とその技術は、当時を考慮しても秀逸です。情報社会の更なる進展もあるので、現代版「ザ・チーム」の登場・復帰を期待したくなります。
こんな妄想も、充実した読書の余韻として、楽しみの一つになり得る‥、そんな満足感のある一冊でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月24日
- 読了日 : 2023年9月24日
- 本棚登録日 : 2023年9月24日
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