『居酒屋ぼったくり』…ヤバい・怖い屋号です。でも、居酒屋で法外な料金請求をされることってあるんでしょうか。
本書は、書籍全14巻、コミック既刊7巻、さらにTVドラマ化もされた人気シリーズのようですが、今回初読でした。
旨い酒と料理、正直な商いを金科玉条にしていた無骨な父の跡を継ぎ、娘二人が営む居酒屋が舞台の小説です。ぼったくりの名称由来は、本書の冒頭で明かされています。
7話それぞれに、全国各地の酒蔵の酒や各種アルコールも紹介され、酒の肴・一品料理と共に常連客が舌鼓を打ちます。
読んでいるうちに、カウンターに座って、旨い酒・美味い料理・店主の美音との会話や雰囲気を実際に堪能している錯覚を覚えるようです。こんなお店なら、ぼったくられてもいいかなと思える、とても魅力的な居酒屋でした。
店の中で繰り広げられる人同士のふれあいは、正に人生の縮図といったところでしょうか。人気シリーズというのも納得する温かい連作短編小説集でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年9月24日
- 読了日 : 2022年9月24日
- 本棚登録日 : 2022年9月24日
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