本と本屋のルーツを探るノンフィクションですね。
とても良い本です。久々に感動を覚えました。
イタリアの山間の小さな村、モンテレッジォ。
過疎化が進むこの村が歴史を揺るがす存在だった事を、そして今でも、村の出身者たちの情熱に溢れる村であることを、教えてくれました。
内田洋子さんは1959年生まれです。
イタリアに暮らし、欧州と日本間でマスメディアに向けて情報を配信されているそうです。
そんな内田さんがヴェネチアの古本屋を訪れた事から、すべてが始まる。
店主のアルベルトと親しくなり、彼からこの店のルーツを語られて、俄然、モンテレッジォへの興味が掻き立てられる。
内田さんのジャーナリストとしての使命を感じたのでしょう。調べていくうちに、イタリアの本と本屋のルーツを探る旅に出たことを知らされて、途方にくれることも。
内田さんと、モンテレッジォゆかりの人々の努力と情熱でこの本は完成されています。
エピソードは、本が好きな人ならば魅力ある内容に成っています。
人々と本の結び付きをドラマにしたこの本は、読み継がれて欲しいですね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2023年7月28日
- 読了日 : 2023年7月28日
- 本棚登録日 : 2023年6月10日
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