小学6年生の朔ちゃん。
父子家庭で、父親は舞踏家だけど、
躍りだけで生活できず、大道具の仕事をしながら生活。
家事などは朔ちゃんが行い、小学生にしては
大人びた感じ。
そんな朔ちゃんが同級生に恋心を抱いたり、
自分の意見をハッキリ言うから周りから嫌われる友人と
仲良くしたり、そして、
父の仕事仲間の佐倉さんとの関係性に悩む話。
夜遅くに帰ってくる父。
離婚後に一度も会っていない母。
大人びた朔ちゃんも、誰かに甘えたいお年頃。
なのに、甘えられない…。
そんな切なさも感じたよー。
だけど、やっぱりラストだね!!
この子は力強い!!
「私、物語を書く人になりたいんです」
「それで、いつか佐倉さんとの話も書きます。
たとえ何十年後でも」
「知らない人には誰のことか分からなくても、
身近な人には佐倉さんだってすぐに分かるように書く。
みんな口には出さなくても、
心の中で佐倉さんを警戒するようになって、
そういう目で見るように。
あなたがまわりの人を信じられなくなるように」
「かまいません。その代わり私はあなたを逃がさない。
絶対にあなたを許さないから。」
朔ちゃんの言葉は重い。
だからこそ、このタイトルなんだなぁーと感じたよ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ふむふむ…
- 感想投稿日 : 2022年4月24日
- 読了日 : 2022年4月24日
- 本棚登録日 : 2022年4月24日
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