青空のむこう

  • 求龍堂 (2002年5月1日発売)
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本棚登録 : 4726
感想 : 605
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誰でも「死」について考えると怖くなると思う。
だけど、この本は温かな死後の世界が描かれており、
死についてもだけど、今を生きていることの有り難さを
再認識させてくれる本。

主人公のハリーは、交通事故で突然死んでしまう。
よくわからないまま、死後の世界「死者の国」にいる。
そこで、ずいぶん前に死んだ同じくらいの年齢の
アーサーと出会う。
アーサーは、自分の母親に会うために、死者の国にいた。

死者の国の向こうに「彼方の青い世界」があるが、
やり残したことがあると、その世界にはいけない。
アーサーだけでなく、ハリーも姉に事故に合う前に、
ひどいことを言ってしまい、後悔していた。
ハリーはアーサーと一緒に地上におりて、
やり残したことを片付ける旅に向かう。

ハリーが、自分が死んだことで、周りの人が
いつまでも悲しんでいることを当然と最初は考えていたが、
実際は生きている人には時間の流れがあり、
自分は過去の人間になっていることに気づいたハリーが
なんとも切なかった。
でも、全体的にハリーがおもしろい子なので、
悲しくなる部分もあるけど、最後は温かな気持ちで
読み終わることができたよー!!

人はいつ、死ぬかわからないからこそ、
今ある幸せを感じないといけないなぁーと思ったよ。
風が顔に当たることが、幸せと思える、
そんな人になりたいと思えたなー。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ほっこり
感想投稿日 : 2022年1月26日
読了日 : 2022年1月26日
本棚登録日 : 2022年1月26日

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