言葉の力 -   「作家の視点」で国をつくる (中公新書ラクレ 389)

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年6月9日発売)
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本棚登録 : 813
感想 : 117
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2013年2冊目。

再読だったが、改めて、「こんな教育受けてみたかった!」と思う事例が満載。
世界基準に置いていかれていることを強く感じる。
今からでは遅くはないと、言葉の力の強化に努めたい。
どの仕事であれ「言葉の力」が必須であることが分かった以上、
あらゆる仕事に就いてゆく子ども達を育てる教育者こそ、
本書を読みとおして欲しい。
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2011年58冊目。(2011年12月15日)


「感性とはすなわち論理なのだ(p.140)」

直感的に物事を捉える背景には、それまでの人生経験や歴史の中にリンクする部分がある。
過去のどのエピソードや言葉にリンクしているか、
そのエピソードや言葉と、直感的に捉えた「今」の間にある関係性はどんなものか、
それをきちんと論理的な言語に落とし込めてこその「感性」だと感じた。

全体感の中の「今」を捉える力は大事。
「今」という点を、ただ点のまま捉えるのでは不十分。
歴史感という縦軸があれば、線の中の点として位置を得られるし、
そこにグローバルという横軸も加われば、平面の中で座標を得られる。
そうやって点を配置するための敷地を設ける事を自分はまだまだ疎かにしているし、
知性を感じる人はこういう平面をしっかり持っている気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会学
感想投稿日 : 2011年12月15日
読了日 : 2013年1月3日
本棚登録日 : 2011年12月15日

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