2013年6冊目。
「鬱とは『強すぎる感受性』のことではないのだろうか。接し方によっては力なのではないか」
そんな仮説を自分の中で持っていたが、この本によってその仮説がある程度肯定された気がする。
治療すべき「うつ病」はあるにしても、今の時代の暗いニュースに囲まれて、「少しばかりの鬱」を感じることはむしろ健全であると説かれている。
僕自身PTSD(心的外傷後ストレス障害)と併発してうつ病が診断され治療中の身だが、
「他者を憂える力」という意味での憂鬱は完全に失いたくはないという気持ちもどこかにある。
その意味が、この本を読んで分かった気がする。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
社会学
- 感想投稿日 : 2013年1月12日
- 読了日 : 2013年1月12日
- 本棚登録日 : 2013年1月12日
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