行動する仏教: 法然・親鸞の教えを受けつぐ (ちくま学芸文庫 ア 9-7)

著者 :
  • 筑摩書房 (2011年8月9日発売)
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感想 : 6
5

2014年99冊目。(再読)

「絶望」は「自己愛」から生まれる。
自己主張が叶わないところに生まれる。
完全に独立した自己「エゴ・セルフ」から、見えない繋がりも含めた無数の因・縁を感じる「エコ・セルフ」にシフトする必要があると説く。
私たちは「凡夫」であるという謙虚さが、末世の時代でも絶望を乗り越える力を与えてくれる。
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2012年12冊目。(2012年2月12日)

絶望は自己愛から生まれる。
その絶望を希望に転換する方法を説く。

曰く、
■自らが「凡夫」であることを認める
■因縁果の無数の繋がりの中の自分を自覚し、独立した自我という考え方をなくす(滅私:「エゴ・セルフ」から「エコ・セルフ」からの転換)
■「念仏のみぞまこと」という立脚点を持つ
など。

仏教徒でない自分は最後の部分は吸収できないが、
最初の二つは元々持っていた価値観ととても近かった。
「絶対神」を持たないこともあってか、
仏教は「宗教」というよりも「哲学」に近い印象を受けた。

阿満さんの他の著作や、親鸞についての本も読んでみたくなりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 宗教
感想投稿日 : 2012年2月12日
読了日 : 2014年10月28日
本棚登録日 : 2012年2月12日

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