ブラック・リスト (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 2-18)

  • 早川書房 (2007年8月1日発売)
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本棚登録 : 94
感想 : 14
4

探偵ウォーショースキーの12作目。

9.11の直後とは。
ここへきて、ヴィクとの距離感がぐんと縮まった気がした。

元自分の屋敷に侵入者がいるからつきとめてほしいという、
金持ちの老婦人からの依頼を受けるヴィク。
屋敷の池で男性の遺体を発見し、
「赤狩り」の時代の上流社会の闇と
現代の「テロ狩り」に巻き込まれていく。

恋人のモレルはアフガニスタンに危険な取材に出かけていて、
心配でしょうがないヴィク。
ロティはあっさり日常に戻ったようだが、
助手を務めていたメアリがいなくなっていて残念だった。

面白かったのは、ヴィクがテロリストをかくまっていると捜索に来たFBIたちが、
近所の人たちが大騒ぎをはじめて、
子供が「パレードなの?」と聞いていたところ。

最後、雪の中を思い出のコテージへヴィクを案内した九十一歳の女性と、
スノーモービルでかけつけて銃を乱射した推定六十代の女性の闘いは、
かなり怖かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2021年6月27日
読了日 : 2021年6月24日
本棚登録日 : 2021年6月24日

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