探偵ウォーショースキーの12作目。
9.11の直後とは。
ここへきて、ヴィクとの距離感がぐんと縮まった気がした。
元自分の屋敷に侵入者がいるからつきとめてほしいという、
金持ちの老婦人からの依頼を受けるヴィク。
屋敷の池で男性の遺体を発見し、
「赤狩り」の時代の上流社会の闇と
現代の「テロ狩り」に巻き込まれていく。
恋人のモレルはアフガニスタンに危険な取材に出かけていて、
心配でしょうがないヴィク。
ロティはあっさり日常に戻ったようだが、
助手を務めていたメアリがいなくなっていて残念だった。
面白かったのは、ヴィクがテロリストをかくまっていると捜索に来たFBIたちが、
近所の人たちが大騒ぎをはじめて、
子供が「パレードなの?」と聞いていたところ。
最後、雪の中を思い出のコテージへヴィクを案内した九十一歳の女性と、
スノーモービルでかけつけて銃を乱射した推定六十代の女性の闘いは、
かなり怖かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2021年6月27日
- 読了日 : 2021年6月24日
- 本棚登録日 : 2021年6月24日
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