影なき男 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (1991年9月1日発売)
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本棚登録 : 68
感想 : 7
4

ダシール・ハメットの6作目、そして最後の作品。

今までとは違う作品。
今までの主人公の男性は友もなく、家族もなく、
時には金もなく、仕事もない。
しかし、今回の作品の主人公の男性は、
元探偵だが、妻があり、金もある。
妻の金らしいが。
そして、
気の利いた会話を交わす夫婦は
マット・スカダーとエレインを思い起こさせる。

探偵時代に仕事をした男の娘にバーで呼び止められる。
男が行方不明で探してほしいと。
もう探偵はしていないと断ったが、
男の秘書が殺され、事件に巻き込まれることに。

普通に面白かった、
でも今までに比べると普通かな。
しょっちゅうお酒を飲んで、夜遅くでかけて、
朝寝坊をするお金持ちのライフスタイルが
読んでいてちょっと楽しかった。
それと、
資産の話に東京電力の株の話が出てきたのには驚いた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2021年6月6日
読了日 : 2021年6月4日
本棚登録日 : 2021年6月5日

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