ブラッド・ブラザー (文春文庫 カ 10-4)

  • 文藝春秋 (2011年9月2日発売)
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本棚登録 : 384
感想 : 70
5

ライダー刑事第四弾。

しまった、第三弾を飛ばしてしまった。
前々作で兄ジェレミーの活躍が少なくてがっかりだったと記憶しているが、
今回は兄ジェレミーが大活躍。
というか主人公なのかも。

長年信じてきた殺人者、というと変だが、
長年危険な殺人者として信じてきた存在が、
病院を抜け出しただけでも驚きなのに、
かなり衝撃的な内容。

一番面白かったのは、相棒ハリーが裁判所に記録を調べに行った場面。
70歳代の老練な記録担当のご婦人、
激情色のワンピースと年に似合わぬ香水を身にまとい、夫はなんと五人、が助けてくれる。
お返しに、ハリーは若い(?)ツバメを演じて、
記録担当のご婦人たちに息をのませる。

そして、
賢く、人を思いのままコントロールできるジェレミー。
自由になって、この後どう生きていくのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2018年7月14日
読了日 : 2018年7月10日
本棚登録日 : 2018年7月11日

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