バインダー方式が売りなのは承知で、買った当日にバインダーは外してしまった。めくりにくく、本誌を痛めてしまうのが原因だったから。
イラストはデジタルとアナログの中間時期に当たるもの。少女たちの表情がすねたり、なにか企んだりしているものや、こちらを向いていない、どこも見ていない曖昧な表情まで豊かに表現されている。オスカー・シュレンマーのラインからの脱脚の予感もあり、豊かなデザインを多く見ることができた。遊び心の詰まったページ運びは第二画集からも引き継がれ健在。ラフスケッチ類はB1ポスターにランダムに並べられた1枚のみなので、製作工程やアイデアスケッチは余り見られない。
「完成品」としての村田蓮爾のイラストを堪能しよう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
村田蓮爾
- 感想投稿日 : 2023年9月12日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2023年7月30日
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