倭国: 東アジア世界の中で (中公新書 482)

著者 :
  • 中央公論新社 (1977年10月22日発売)
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中国が統一されたり、分裂したり、その中で南の海洋的な世界や、北の騎馬民族世界が、中国に入りこんだり、朝鮮半島にはみ出したり、引っ込んだりして、作っては混ざり、圧力がかかったと思ったら引いたり、そんななかで、唐の力が朝鮮半島の高句麗や百済を併合して、白村江で極東に孤立した倭国や、新羅に満ちた危機感が、諸王の連合ではなくて、統一国家を必要とし、日本が出来た、天智、天武、持統の間に、日本という名前が作られ、戸籍が作られ、律令が準備され、漢語から離れた日本語が造られ、アマテラスが造られ、最初の歴史書が編纂された。

こういう日本の形成を、日本書紀に惑わされず、中国の史書を、時代背景にてらして分析して、像として浮かび上がらせる、とても納得のいく本
新書だから、200ページ程度で、色々と飛ばして早い

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年11月24日
読了日 : 2014年4月2日
本棚登録日 : 2018年11月24日

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