インスタグラムと現代視覚文化論 レフ・マノヴィッチのカルチュラル・アナリティクスをめぐって

制作 : 久保田晃弘  きりとりめでる  甲斐義明  芝尾幸一郎  筒井淳也  永田康祐  ばるぼら  前川修  増田展大 
  • ビー・エヌ・エヌ新社 (2018年6月26日発売)
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感想 : 6
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本書は、マノヴィッチによる論考の翻訳と、それに応じた日本人の論考からなる。

マノヴィッチのほうは、なんというか、がっかりである。
ビッグデータでできることは、これまでの人文系ではできない!というのはその通りであるが、ビッグデータというのは行が膨大なだけで、列が充分であるとは限らない
だから、ここは考慮しなかった、とかいう言い訳にすら感じる方針表明のたびに、「え?そこ無視したデータを魅力的と思え、と?」と思う
で、そんな反知性的なビッグデータからでてくる結論をもとにいくらアブダクションしても、そもそも蓋然性の低いアブダクションなのだから、もはや説得力はなくなる

対して、美学を持ち込んだ部分は、「あらら、、、」としか思えないレベル
プロフェッショナル写真とデザイン写真とか、はっきりいって、間が抜けてる。アホくさい。

それに引っ張られて日本人の論考も、微妙。つまんない。

全体的に間抜けた内容の本だった。

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感想投稿日 : 2019年8月14日
本棚登録日 : 2019年8月11日

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