スパイのためのハンドブック (ハヤカワ文庫 NF 79)

  • 早川書房 (1982年3月30日発売)
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本棚登録 : 1055
感想 : 102
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 スパイ映画が結構好きなので、現実世界のスパイがどんな物なのか知るために読んでみた。
 本書は新任スパイに向けたハウツー本というスタイルをとっているため、私生活や報酬の話、捕まった時、拷問された時のことなどなかなか他では知ることができないスパイという職業の裏側を知ることができ、とても興味深い内容だった。
 現実のスパイはジェームズ・ボンドやナポレオン・ソロのように派手で華やかな活躍をしているわけではなく、秘密兵器は出てこないし、敵との銃撃戦もなければ、美女をたぶらかしてことを上手く運ぶこともない。実際にはスパイとバレないように地道な偽装や情報収集によって諜報活動を成功させていることがわかった。スパイは想像よりも地味で泥臭い職業なんだと感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年11月5日
読了日 : 2023年11月2日
本棚登録日 : 2023年11月2日

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