「寺地はるな」さん、初読みです。
登場人物が、それぞれ語り手となって綴らた7篇の連作小説です。
一度は皆も悩んだであろう「らしさ」という言葉。男らしさ、女らしさ、
日常のよくある風景。これらの言葉や風習に囚われて揺れ動く心情が、わかり易く丁寧に表現されている。おかしいと感じながら、抵抗せずなんとなくやり過ごしてきた古い価値観に対し、大きな変化ではなくても小さな波紋は起こせる。自分らしく生きる人々を応援する、そして自身のおかしな価値観を脱ぐことで楽になれる。
大変共感し、楽しく読むことが出来ました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年11月20日
- 読了日 : 2022年11月20日
- 本棚登録日 : 2022年3月6日
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