中学1年生の課題図書の候補として、「岩波少年文庫」から選書しました。
主人公はティウリという騎士見習の少年。
騎士となる叙任式の前夜、最後の試練を受けている最中に、助けを求める声を聞きます。掟をやぶり、その声に応えたティウリは、図らずも国を越えて隣国の王へ手紙を届けなければならないことになります。彼を追う「赤い騎士」や「灰色の騎士」、正体の見えない密偵など様々な危機が立ちはだかりますが、冒険の過程で得た「旅の仲間」とともに、与えられた試練(騎士としての試練ではなく、「使命」としての試練)に邁進していきます。
イメージとしては、少し読みやすくなった(「悪」という概念を前面に出していない)指輪物語といったところでしょうか。戦闘の描写がリアルに描かれているわけではないので、血沸き肉躍る冒険小説、という和気ではありませんが、ティウリが様々な危機を知恵や勇気、機転で乗り越えてゆく姿は応援したくなりますし、下巻の展開も含めて続きが気になります。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
仕事
- 感想投稿日 : 2018年12月12日
- 読了日 : 2018年12月12日
- 本棚登録日 : 2018年12月12日
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