豆つぶほどの小さないぬ―コロボックル物語 2 (講談社青い鳥文庫 18-2)

著者 :
  • 講談社 (1980年11月10日発売)
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本棚登録 : 413
感想 : 33
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「だれも知らない小さな国」からはじまるコロボックル物語の二作目。
せいたかさんとおチビ先生は結婚して子どもが生まれています。
コロボックルの国も順調に発展し、風の子を中心としたメンバーも相変わらず元気に活躍しています。

今作では、昔コロボックルが飼い慣らしていた「マメイヌ」が実はまだ絶滅していなかった、という情報を得てその存在を確認し、捕まえることを目指してコロボックルたちが奮闘する物語です。
バトルシーンなどはありませんが、ワクワクドキドキする話に仕上がっていて、児童文学としての完成度の高さを感じます。

さらにシリーズの奥行きが増していくような読後感ですし、受験に邁進する前に小学生の頃に是非触れてもらいたい作品です。

ただ、コロボックルの作る機械や仕掛けの仕組みがイマイチよくわからず(そういったことを気にするのは無粋だとは承知していますが)、どうしても「現実的な」大人の読み方をしてしまう自分に年を感じてしまいました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 子ども向け
感想投稿日 : 2018年6月22日
読了日 : 2018年6月22日
本棚登録日 : 2018年6月22日

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