脇の甘い共犯者から次第に犯行の全容が漏れ出してゆく場面の緊迫感は手に汗を握るものがありました。
次第に主人公が追い詰められてゆく様子も緊張感があります。
それぞれに「不遇」な環境に置かれた女性たちが、彼女たちの「日ごろの行い」に応じた結末を迎えるあたりに、「どれだけ(自分に)誠実に生きるか」ということの価値を考えさせる要素があるようにも感じました。
物語の結末が、ちょっと納得しづらい展開であるようにも感じましたが、ほかの終わり方があるのかと考えると、これが最適解なのかもしれません。
著者の代表作として、ミステリ小説が好きな方にはお勧めできる一冊です。
読書状況:読み終わった
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個人
- 感想投稿日 : 2023年6月6日
- 読了日 : 2023年6月6日
- 本棚登録日 : 2023年6月6日
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