シリーズ5作目。
4作目から6作目までで一つの物語を構成している、その中盤の作品になります。
前作で、自身の力量を見せ、バンパイアとして認めてもらうために「試練」を受けることになったダレン。
半バンパイアとして能力が劣る部分もあるなかで、持ち前の負けん気と機転、そして運を味方につけながら次々と試練を突破します。失敗すると「死」という過酷な状況で奮闘していたダレンでしたが、ついに試練をやり遂げることができずに「死」を宣告されることに。
誇り高く「死」を選ぶのか、利をとって「逃げる」ことを選ぶのか、周囲のバンパイアもダレンを救おうと頭をひねりますが「掟」を覆すことはできず……。
そのなかでダレンに救いの手を差し伸べたのは元帥への叙任を間近に控えたカーダでした。
試練一つひとつの描写は、緻密とはいいがたい部分もありますが、ダレンが精いっぱい努力している様子が克明に描かれていますし、ハラハラしながらページをめくることができました。
また、前作よりも「山場」となる場面もふんだんに含まれており、6作目でどのような形の結論につながるのか、とても楽しみな展開になっています。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年1月8日
- 読了日 : 2019年1月8日
- 本棚登録日 : 2019年1月8日
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