凡人のための仕事プレイ事始め

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  • 文藝春秋 (2010年5月13日発売)
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我々はお金がなくては生きていけないのである。そして、お金を得るには仕事をしなくてはいけない。だから仕事をするのである。まずはこの大前提&基本を見誤ってはいけない。

人はなぜ仕事をするのか
1.生活のため
2.人から怒られないようにするため

クビを覚悟すれば自由に何でもできる。これはもう説明もいらない。それだけだ。クビになっても構わない。だから好き放題やる。覚悟さえ決めておけばいい。ただ、ここで重要なのは、クビになった時のために貯金をしておけ、ということだ。

夢というものは意訳すると、「金持ちになりたい」「有名になりたい」「いい生活したい」「人から羨まれる人間になりたい」「いい女とヤりたい」でしかないのである。「夢」だのなんだの言いながらも、結局は「カネ」と「名声」に行きつくのだ。
こうしたドロドロとした自己中心的な願望を具体的に言うと恥ずかしいものの、「夢」というオブラートにくるんだような表現をすることはまかり通っている。
仕事がないときに仕事を選ぶのはバカである。
20代は自分の能力を磨き、それからの人生、どんな仕事をしていくかの基礎をつくるのに極めて重要な年代である。
一生幸せな夢を見続ける方法がある。「何もしない」ことである。(笑)
夢など特に持たなかった中卒の友達、彼らは幸せだ。全く迷いがない。彼らは「夢」だの「自分らしい」だの「自己表現」だの小難しいことは何も言わない。ただ、「最近子供が生意気になった」や「明日の現場は遠いのでむかつく」「外車がほしい」だの生活に根付いたことをいう。なんとシンプルに生きているんだと思った。そして、かなり幸せそうである。
働いてみるとわかるのだが、結局いろいろと楽しい人生を送っているのは「仕事がデキる人」「カネを稼いでいる人」なのである。
「ワーク・ライフ・バランス」などと言わずに、とりあえずは仕事を頑張れ!プレイだと考えて楽しめ!
「自分が悪くないのに自分のせいにされる」「自分が悪くないのに怒られる」という気持ちがストレスを生むのだ。
恵まれた仕事人生を送るには、「ワーク・ライフ・バランス」をどうでもいいと考え、仕事も一つの「プレイ」だと考えるべし!

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感想投稿日 : 2016年6月28日
本棚登録日 : 2016年6月28日

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