アケローンの邪神 天青国方神伝 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2012年3月7日発売)
3.40
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本棚登録 : 170
感想 : 12
5

天青国シリーズ第1弾

<あらすじ>
かつて大地を荒らす邪神を勇者が神殺しの剣により封じ込めたと言われる天青国。
士官候補生のイオンは兄で書記官のサルファと王城の掃除をしていたところ
友人で司法補佐(情報収集調査組織)のロジーに呼ばれ城へ赴く。
そこでイオンは、国王の命を狙っていると噂される
ヘリオドール族の族長を和解のために城に連れてくる特務を受けた。

翌日ヘリオドール族の集落に訪れたイオンは可愛い少女族長・ニケーと対面し
城に来るよう交渉する。族民の反対をよそに、ニケーは無邪気に承諾した。

無事王都に戻りニケーを届けた日、突如王城に煙が上がった。
イオンが向かうとそこには、剣を交える謎の男女2人が。
さらに謎の影が現れイオンを襲う。イオンはそこで意識を失ってしまう。

目が覚めると、そこは見知らぬ土地で目の前には剣を交えていた男女がいた。
男の名はアルフレド(レオンの孫)。女の名はリッカ(暗殺者)。
そしてそこで、国王がヘリオドール族によって殺されたことを知る。

3人が族の集落に向かうとそこは正規軍によって反逆の罪として
皆殺しにされた民が転がっていた。

怒ったアルフレドは天青国を滅ぼすため代々伝わる?邪神の封印を解く場所とされる洞窟へ向かう。
正規軍の行動に疑問を感じていたイオンもアルフレドについていく。リッカも。

(洞窟内でフェンネルシリーズのフェンとテオがチラっと登場)
洞窟内で邪神になる場所を調べてみると古語が書かれていたが
誰も読めなかったので、物知りのサルファに聞いてみることに。

3人は王都に戻り、イオンはサルファに古語の解読を依頼。
そこでロジーから幽閉されているニケーがまもなく処刑されることを聞く。
アルフレドはニケーの救出を提案。イオンとリッカも同意する。

3人が牢屋に忍び込みニケーを助け出そうとしたとき
そこで死んだと思われていた英雄レオンと対面する。

35年前の革命を起こした将軍クロウリーとその時に死んだとされた英雄レオン。
当時クロウリーの悪事を暴くために動いていたレオンは
クロウリーによって幽閉されていたのだった。

そして今回の国王暗殺も
ニケーを城に呼んで、国王を殺して、それをヘリオドール族のせいにして
皆殺しで証拠隠滅するという、クロウリーが書いたシナリオだったのだ。

そのシナリオを防ぐため国王がリッカにニケーの暗殺を命じ
アルフレドはさらにそれをも防ぐため城でリッカと対峙していたのだ。
さらにそこでイオンを気絶させた影の正体はロジーだった・・・

国に大儀を誓っていたイオンは自分の気持ちに素直になり自分の魂に忠誠を誓う。

そしてイオン・アルフレド・リッカは悪の枢軸クロウリーと対決!
そして破れる。でも竜巻のお蔭で何とかレオンとニケーと共に逃げ出す。

そして3人はそれぞれの道へ旅立った。


<感想>
邪神の封印を解くのにはレオンの血筋が必須とされるが正体は未だに謎。これが今シリーズの主軸っぽい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年7月31日
読了日 : 2012年7月31日
本棚登録日 : 2012年3月8日

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