文化政治としての哲学

  • 岩波書店 (2011年11月30日発売)
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1996年から2006年までの論文。
リチャード・ローティ(1931-2007)
哲学はアカデミックに自己閉塞するべきではなく、自然哲学を含めた芸術・文学・宗教・政治など他の人間活動との相互交渉を深めることで、人間や世界に関する新たな語彙や語り方の提言を行う「文化政治」としての役割を果たすべきであると著者は主張する。

もくじ
Ⅰ プラグマティズムから見た宗教と道徳
文化政治と神の存在の問い/ロマン主義的多神教やとしてのプラグマティズム/誠実な誤り

Ⅱ 文化における哲学の場所
偉業・深遠・有限/過渡的ジャンルとしての哲学

Ⅲ 分析哲学の最近の争点から
プラグマティストの目から見た現代の分析哲学/自然主義と静観主義/ヴィトゲンシュタインと言語論的転回/全体論と歴史主義/カント対デューイ──道徳哲学の昨今の状況

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 思想
感想投稿日 : 2012年5月28日
読了日 : 2012年5月28日
本棚登録日 : 2012年5月28日

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