<font color="#666666"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061820168/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4061820168.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
<br clear="left">
<blockquote><p><strong>SWITCH BACK
人間が世界を支配している?
誰がそんなことを言ったのだろう?
もちろん、人間以外に言わない。</strong> ――表紙より</p></blockquote>
<blockquote><p><strong>電話の通じなくなった嵐の別荘地で起きた密室殺人。
二つの隣り合わせの密室で、別々に死んでいた双子のごとき美人姉妹。そこでは死者に捧げるがごとく映画が上映され続けていた。そして、二人の手帳の同じ日付には「PP」という記号が。名画のごとき情景の中で展開される森ミステリィのアクロバット!</strong> ――裏表紙より</p></blockquote>
やられた!
これまでの犀川&萌絵シリーズとはまったく構造の違う作品になっている。
プロローグ以後なかなか登場しない犀川先生を訝しみ、ひとりでこれだけ推理できるなんて 萌絵ちゃんもずいぶん成長したものだ、などと思いながら読み進んでいたのに...。
とんでもない思い込みだった。犀川先生を伴って萌絵が西之園家の別荘へ行く途中立ち寄った橋爪家の別荘跡地に暮らす滝本の姿を見た――あくまでも文章からの想像なのだが――ときの驚きといったら、時計の針がぐるぐると逆に回り始めるような めまいがするような心地だった。
事件そのものにも、作品の構造にも唸らされるばかりである。
そして、萌絵ちゃんが たしかに睦子叔母様の血筋であることがここではっきり証明されたのである。睦子叔母様もなかなかである。</font>
- 感想投稿日 : 2006年1月5日
- 読了日 : 2006年1月5日
- 本棚登録日 : 2006年1月5日
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