朦朧戦記

著者 :
  • 新潮社 (2015年2月20日発売)
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本棚登録 : 39
感想 : 10

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長生きするだけが能じゃない! 超高齢化社会に活を入れる「老楽」小説。 思い残さず、生きようじゃないか。 ホームで無為な余生をおくる老人たちがある日突然、覚醒した。退屈しのぎに始めたクイズ大会が次第にエスカレート。あの頃の恋愛、戦争、革命を夢見て、性も闘争本能も解放して突っ走る彼らを、もはや誰も止められない。どうなる日本……ユーモア小説の雄、破茶滅茶な展開で加齢なる復活!?
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復活お待ちしていました。しかもこんな加齢なる復活、笑っちゃいます。だがしかし、ただ無条件に笑ってばかりいられない超高齢化社会の現実の一端を見せられたようにも思え、お年寄り、意気軒昂で結構、と思う反面、やるせなく切ない思いに苛まれるのも事実なのである。可笑しい中にも、いささかひりっとする一冊でもある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: さ行の作家
感想投稿日 : 2015年3月14日
読了日 : 2015年3月14日
本棚登録日 : 2015年3月14日

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