帰ってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫 53)

  • 岩波書店 (2001年6月18日発売)
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感想 : 31
5

あの日メアリーは「オー・ルヴォアール また会うまで」と手紙を置いて去っていきました。
そのとおり、またやってきたのです。
凧にのって!(ぜったいにそんな事メアリーに言ってはいけません。)

なんと言っても「わるい水曜日」です!
今度は、いつもお姉さんだからと我慢させられるジェインの反抗期。
ここで村上主義者の皆さんに伝えたいのは『水曜の子どもはなげきがいっぱい』
はい、街壁と同じマザーグースが引用されてますー
飾り皿の中の少年との、とっても素敵なお話しです。

「ロバートソン・アイの話」も最高です!そう、あの役立たずの眠ってばかりのロバートソン・アイがねえ…
かしこさを持ち合わせていない王さまに知恵を授けてくれる教授を探すおはなし。まさに含みがありどこか哲学的。出てくる算数のはなし、_6たす7は13でございます。それでは5たす8はいくつでございましょう。_
これ、ピッピも学校行った時、先生に同じこといってたな( *´艸`)
王さまは、教授たちからは教えられず、のらくらものから大事なことを教わるのです。「石は輝きなき星で、人は、翼なき鳥ではないか。」このセリフ、しびれました。
メアリーの去り際もすごかった、メリーゴウランドごと吹っ飛んで行った…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外児童文学
感想投稿日 : 2024年2月15日
読了日 : 2023年11月16日
本棚登録日 : 2024年2月9日

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