世界の歴史 (15) ファシズムと第二次大戦 (中公文庫)

制作 : 村瀬興雄 
  • 中央公論新社 (1975年1月10日発売)
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冒頭、世界恐慌の勃発が綴られ、次にナチスが独で権力を掌握し伊西のファシスト勢力と結び付いていく過程、米英仏の世界恐慌の対処に苦慮する姿が語られる。英仏では第1次大戦の敗戦国ではなかったのでファシストが台頭して政権を握ることはなかったけれど、その分労働者の保護と経済の立て直しを巡る政権選択は熾烈だった。特に仏では政権交代したものの、国民の期待に応えられずに、結局は独に妥協していく姿が惨め。日本でも最近あった。そしてそれよりも恐ろしいのがソ連の専制。スターリン独裁への路が詳述される。小国の悲劇に思いを馳せる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 世界史
感想投稿日 : 2013年10月15日
読了日 : 2013年10月3日
本棚登録日 : 2013年10月15日

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