教科書で呼んだ「永訣の朝」が忘れられません。妹トシとの別れが、全世界へと押し広げられます。「わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ」という自己犠牲の果てにあるこの最後の1行に、幼いながらに震えたものでした。
この本は宮沢賢治の入門書になっています。今書いた自己犠牲の精神の話から、超越した感覚、いわゆる「共感覚」について、それに「ほんとう」の探究についてなど、改めて宮沢賢治について知ることのできる内容です。
原作を知らずとも、だれもが銀河を走る汽車の姿を浮かべることができる・・・それってすごいことですね。時代を経ても読み継がれる普遍性・・・他の作品も味わいたいと思います。
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- 感想投稿日 : 2015年4月23日
- 読了日 : 2015年4月23日
- 本棚登録日 : 2015年4月23日
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