宮沢賢治のちから: 新書で入門 (新潮新書 280)

著者 :
  • 新潮社 (2008年9月1日発売)
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本棚登録 : 75
感想 : 11
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 教科書で呼んだ「永訣の朝」が忘れられません。妹トシとの別れが、全世界へと押し広げられます。「わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ」という自己犠牲の果てにあるこの最後の1行に、幼いながらに震えたものでした。

 この本は宮沢賢治の入門書になっています。今書いた自己犠牲の精神の話から、超越した感覚、いわゆる「共感覚」について、それに「ほんとう」の探究についてなど、改めて宮沢賢治について知ることのできる内容です。

 原作を知らずとも、だれもが銀河を走る汽車の姿を浮かべることができる・・・それってすごいことですね。時代を経ても読み継がれる普遍性・・・他の作品も味わいたいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年4月23日
読了日 : 2015年4月23日
本棚登録日 : 2015年4月23日

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