市川中車 46歳の新参者

著者 :
  • 講談社 (2013年5月17日発売)
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感想 : 11
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香川照之さんが、なぜ46歳で歌舞伎役者なろうと思ったのか。

テレビの記者会見で、「いま、この大きな船に乗らないわけには行かない。それが僕の人生だから。」と熱烈な口調で話していたのを見て、なまなかな覚悟ではないことが伝わってきた。

彼の父・市川猿之助(今の猿翁)と母・浜木綿子が離婚してから、歌舞伎の世界とは無縁の生活をしてきたが、しかし、母の実家に暮らしながら「自分の理想とするような人生の答えは、この家の中にはない。」と、子供の頃から思っていたという。
「本来自分の居るべき場所、するべきであったこと」に対する希求。
自分自身に息子が生まれて、自分の血筋の使命ということを切実に考えるようになったとも書いていた。
同年代の、歌舞伎役者の家の後継として幼い頃から修行を積んできた人たちとの埋められない差というのは十分知った上で、でも、やる。
恥をかいても、凹むことがあっても、生き方がかっこいいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年6月21日
読了日 : 2013年6月21日
本棚登録日 : 2013年6月21日

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