白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2014年2月20日発売)
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感想 : 1284
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上映当時に映画館で見たが、ぼんやりとしか覚えてなかったので、結末を知りながらも読んでみました。
人によって物事のとらえ方や考え方が異なっていて、人間の本質を伺えた気がする。
主人公のように大人しくて素朴で、特に好かれもしない大人しいタイプは、意外と人から好意的にみられることが少ない。
なので、証言では、陰湿でサイコパスみがある、底知れぬ人物と思われていたことが少しかわいそうであった。
皆が日頃抱えるストレスやをぶつけているみたいに…主人公に悪意(無意識だろうけど)を向けていた印象。
人間は潜在的にゴシップ好きで、人の不幸とか不祥事に興味があるということを、改めて実感した。
人の思い込みって怖いな。。
最後に、戒めとして、記者の赤星が夕子に言われた、「自分の目の前五センチくらいのところしか見えていない」人間にはなりたくないと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月25日
読了日 : 2024年3月25日
本棚登録日 : 2024年3月10日

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