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"超能力や心霊現象などといわれるもののほとんどはインチキや錯誤やトリックであるが、ごく稀にそれでは説明がつかないものがある。しかし、それがなんなのかは分からない”
おそらく森達也氏の主張を乱暴にまとめると上記のようになろうかと思う。
これはこれで私自身も強く共感できるし、極めて客観的な言い分だとは思うのだが、しかし。
既作を見ても、ジャーナリストとしての森氏の目線は概ねこういった感じで、今作に表れている主義主張もそういう意味では非常に森氏らしい。
あえて、だけどプロフェッショナルの創作家として、商業作品を世に送り出す書き手としてはどうなのか、という疑義を呈したいと思う。
誤解を恐れずにいうならば、このような森氏の作風は、ちょっとずるい。
実際に数々の当事者に取材を敢行し、様々な話を聞き、時に現象を体験しながら、著作内では随所に韜晦めいた表現を多用しつつ、そういった経験をありのままに述べ連ねるに留まり、そこに森氏の主観はそれと分かる形では示されていない。
あくまで客観的に、どこにも片足を突っ込むことなくルポタージュを報告するのが個性だ、と反論されればそれまでなのだが、私がそこに見るのはプロフェッショナルとしての矜持ではなく、アマチュアリズムにしか過ぎない。
「職業欄はエスパー」にしても、「下山事件」にしても、結局は「これで終わりかい!」という肩透かしのような読後感を読者に残すわけで。
書いてある内容はとてもまともなんだけど、職業作家としては今一歩、踏み込んでほしかったと強く思う。
2012年05月27日
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単行本
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読み終わった
(2012年05月27日)
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さすがに2012年現在の水準で考えるといろいろと無理がある箇所は見られるが、やっぱりジャパニーズミステリーの古典ど真ん中の存在として、価値のある世界なんだと思う。
読んだことのない人でも、犬神家第三の殺人現場の死体の有り様は一度は図柄として見たことがあるだろうから。
2012年05月22日
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文庫
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